「マッサージへ行こう」と思い立った。 しかし、特に行きつけの所がある訳でもなかったので、ホットペッパーで探す事にした。 選ぶ基準は「安さ」のみである。マッサージの時は目をつぶっているのだから、別に洒落た所でなくて良いのだ。清潔であれば良い。素敵な男性も必要ないし、むしろおっさんの方が良い。 そんな理由で探し出した店へ行ってみた。そこは私の希望通りの店であり、物凄く安くて、おっさんが二人でやっている店であるが、清潔感はある。 マッサージをする前から、希望通りの店へ来れた事で、すでにうっすら満足していた。これからが本番である。 「下着を取って、この服を着ておいて下さい」と言われ戸惑った。今までマッサージでそんな事を言われた事はなかったし、マッサージに行く時はいつもジャージを着て行っていたし、この日もそうであった。「まさかパンツは脱がないよね・・」と、自問自答しながら着替えた。 「とりあえずパンツは履いておいて、注意されたら脱げばいいか」と、おっさんを待っていると、注意はなかった。多分あそこでパンツを脱いでいたなら、逆に「履いてください」と、注意された事であったろう。 おっさんは物凄く親切で、しかも良いつぼをついてくる。そして必ず「強さはどうですか」と聞いてくれる。「ん~もうちょっと強く」と思ったが、何となくおっさんを否定するようで言えなかった。 そして、気持ちよくなり、うとうとし始めた頃である。おっさんの腹がなった。1回ではなく何回もなる。 私は2時間のコースを頼んでいたので、まだ1時間以上はあると思われた。まだまだおっさんは御飯にはありつけないのだ。 「何か申し訳ないなあ」と思いながら、ふと私以外に客が居ない事に気づいた。「もしや経営難で飯を食う金がないのでは・・」と、おっさんの身の上が気になり出した。完全に余計なお世話である。 2時間のマッサージの効果は偉大であり、今までにない爽快感であった。心からお礼を言って帰ってきた。 |
2006年11月16日木曜日
マッサージ
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