店のすぐ近くに住んでいる、ドイツ人シェフのマーカス・ボスは、毎日ピアッツァにやって来る。 普通に食事をしにくる時もあれば、ただお喋りをするだけのの時もあるし、彼が主催する料理教室の仕込みにオーブンを使いに来たりと、多い時には1日5回ほど来る。彼の口癖は「すごい忙しい」と「疲れた」だが、1日5回も店に来て言う事ではないだろう。 その度に私は「また来た」と言い、何か言いた気にしている時には「何さ」と、つっけんどんに聞くと、マーカスは「アキコちゃんこわーい」と言い、「何さと聞くのではなく、何ですか~マーカスさんと言って下さい」と、軽くメロディをつけながら、注意される始末である。 彼は、11月19日から12月11日まで大通りで始まる「ミュンヘンクリスマス市」に、去年も出店したが、今年も出店するらしい。 「りんごパンケーキ」なるものを売っているのだが、その場で焼いて提供する為、大変美味しくて好評である。 1日中働いたマーカスが、帰って来てパンケーキの仕込みをするのは大変だろうと思い、私達は包丁とまな板を持参し、マーカスの家で毎日手伝った。コマツとシラキがりんごを切り、ヤスが生地を仕込み、私がパンを切り、マーカスは金の勘定である。 ついに今年もその時期がやってきた。今年はドイツから父親が手伝いに来ると言っていたので、「仕込みは手伝わなくても良いな」と思っていると、「今年も宜しくお願いしまーす」と言われた。甘かった。 しかし、りんごパンケーキは美味しいので、行った際には是非賞味して頂きたい。シナモン味の方がお勧めである。 |
2005年11月17日木曜日
ミュンヘンクリスマス市
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