マーカスのクリスマスマーケットの手伝いに、私達は2組に分かれ交代制にし、夜な夜な赴いている。 すると、マーカスが「明日はワダさんが手伝いに来てくれます」と言うので、「ワダさんとは誰ぞや」と聞くと、マーカスの料理教室に通う男性であるという。「すっごいジェントルマンです」と、マーカスがしきりに言っていたのだが、未だかつてジェントルマンに会った事がないので、全く想像出来ずにいた。 次の日のお手伝いは私は休みであった為、ワダさんには会えず、代わりに手伝いに行っていたヤマに「そういやワダさん来てた?」と聞くと、「あ、はい!すっごいジェントルマンでした」と、ヤマまで言うではないか。「ちゃんと御挨拶したのかい?」と尋ねると、ヤマが名乗る前に「どうもワダです」と言われてしまったと悔んでいたので、「お前の言うタイミングが遅いんだよ」と、罵っておいた。 次の日、私の当番なのでマーカス宅に行くと、ワダさんがいらっしゃった。ついにご対面である。ヤマの二の舞にはなるまいと早速、「どうも初めまして」と、私が言うや否や「ワダです」と言われてしまった。ノムラですと言う前に、間髪入れずにである。ヤマを罵っている場合ではなかった。 ワダさんは本当に「ジェントルマン」という言葉がぴったり似合う男性である。話し方も身なりも、本当にきちんとしている。手伝いの最中、マーカスはいつも「何か飲む?」と、飲み物を買って来てくれるのだが、私は毎回遠慮せずぬけぬけと「あったかいお茶」と言い、若い衆などは「ビール」と言っている始末である。そこをワダさんは、皆の分の飲み物を自ら持参してくれたのである。頭が下がる思いである。 そんなワダさんの好意を受けているマーカス、何故か今度、韓流ドラマに出るらしい。しかもスウェーデン人の役であると言っていた。 ドイツ人が札幌でスウェーデン人役で出る韓流ドラマってどんなんだろうと、今から楽しみである。 |
2006年12月9日土曜日
ジェントルマンなワダさん
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