2006年7月27日木曜日

世界遺産

私は南区の田舎で育ったせいか、綺麗な景色などを見てもたいした感動をしなかった。
山も川も目の前にあるので、新緑の季節も、紅葉の季節も、何処にも見に行かなくても玄関を開ければ見れるのだ。ついでに夜は、カエルの鳴き声しか聞こえない。
そんな風なので、学生時代に友人達に「卒業旅行に何処か行こう!」と言われても、別に何処も見たい所もないし、外国にもたいした興味が無く、「そんな事にお金を使うなら、寿司を食っていた方がましだ」と、真剣に思っていた。
そんな私であったが、ピアッツァに入り、初めてイタリアに行った時に目覚めた。
本で見ていただけの世界は、目の当たりにすると全く違う物で、その建物、景色に完全に圧倒された。どの建物を見ても「人間の作る物じゃねえよなあ、しかも昔の人が」と、毎回同じ感想を抱いた。
先日、世界遺産のテレビを見ていると、知らない場所がたくさんあった。「凄いなあ」と心から感動したので、ヤスに代表的な「マチュピチュ」や「モンサンミシェル」の話をすると、意外にも「空中都市ですよね」と、知っていたので驚いた。
「へえ知ってんだ、ヤス凄いじゃん」と言うと、横からナカイが出てきて、「だってヤス、昔住んでたもんね」と言い出したので、涙が出る程笑った。

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