「・・におう・・」 何だか厨房に居ると、時折線香のにおいがする。スピリチュアルに傾倒していたので、「もしや何かの悪い知らせかも・・」と、いつの間にか研ぎ澄まされた自分の能力に恐れ慄いていた。 するとナカイも、「何かくさくねえか」と言い出したので、「これはおかしい」という事になった。皆で「どこだ?」「どれだ?」とやっていると、どうやらヤスが近くに居ると臭う事に気付いた。 「あんた臭いよ」とヤスに言ってやると、「えーーー!」と言いながら、自分の色んな所の臭いをかぎ、「あ!分かった!イタリアの洗濯洗剤だ!」とヤスは叫んだ。 原因が判明したので、「臭い服洗ってこい」という事で一件落着だった。しかしまた次の日になると臭った。 「まだくせえ!」と私が大声を出すと、ヤスは「全部洗ったし、着替えた」と言うが完全に臭っている。するとまた「あ!これか!」と、ヤスは自分の靴下の臭いを嗅ぎ出した。「これです!これ!ノムラさん!」と、私に靴下の臭いを嗅げと勧めてくるので、何だか流れでヤスの靴下の臭いを嗅ぐ羽目になってしまった。屈辱である。 それでも次の日、まだ臭いという事になり、ヤスも半ギレで「もう全部変えましたよ、もう無いです」と言っていたのだが、またしても「あ!」と叫び、今度は「パンツだ・・」と言い出した。 「あたしパンツの臭いは嗅ぎたくないよ」と、今回は辞退するとヤスは、「大丈夫です、ナカイさーーん」と、ナカイを呼びつけて嗅がせていた。 私達はこんなに臭いと騒いでいるのに、当の本人は臭くないのだろうか。イタリアで鼻が曲がったらしい。 |
2007年5月24日木曜日
におい
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